小説『凍りのくじら』の紹介 〜pe-nyo-novel_vol.4〜
お疲れさまです!
pe-nyo-blogの管理人です。
在宅勤務が少しずつ増えてきているのですが、
コロナウイルスの影響は今後どうなるのでしょうか。。
さて、本日も私の好きな小説についてお話したいと思います。
本日は前回の辻村深月作品の第4段になります!
第1段の記事はこちらから↓
映画や小説が好きなので少しずつ紹介できたらと思っています。
作品の良さに共感して頂いたり、観てみよう・読んでみようと言う気持ちになってくださったら嬉しいです。
引用元:https://www.amazon.co.jp/凍りのくじら-講談社文庫-辻村-深月/dp/4062762005
かわいい猫!
ちなみに私は猫派です。
- 1.こんな人におすすめ
- 2.作品情報
- 3.あらすじ
- 4.pe-nyoが選ぶ印象的な場面
- ドラえもんの説明によれば「一種の実験装置」とのことで、「もしもこんなことがあったら、どんな世界になるか」を体験するためのものである。
- 6.感想・まとめ
1.こんな人におすすめ
・ドラえもんが好きな人
なんと、各章のタイトルがドラえもんのひみつ道具の名前なのです。
主人公もドラえもんが大好きなんですね〜。
2.作品情報
作品名:凍りのくじら(2008/11)
ジャンル:SF?
著者:辻村深月
3.あらすじ
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)
ここでは「警告」と表現されていますが、悲劇が多いです。
主人公の名前は芹沢理帆子。芹沢・・!!
以前紹介した作品で実は彼女は少し出てきていました。
話の流れ的には本作品のほうが前になるかな?
ただわからなくても十分楽しめる作品になっています!
4.pe-nyoが選ぶ印象的な場面
1)「あんまり、人間の脈絡のなさを舐めないほうがいい。」
理帆子の前に突然現れた別所あきらの言葉。
特に若尾との関係について言及しているように思える。
若尾は理帆子の元カレ。
二人はズルズルつながっていたように思える。
それに若尾はストーカー気質で、ドンキの袋がドアノブに何度もかけられているシーンは今でも気味が悪いです。
脈絡とは「つながり」。
人間はつながりが少ない、そのつながりに依存してしまう、というように解釈しました。
この言葉のインパクトはすごく、ずっと残っています。
5.pe-nyo流『家族シアター』の楽しみ方
本作品の各章はドラえもんの道具の名前がつけられています。
それぞれ見ていきましょう!
・どこでもドア
片開き戸を模した道具。目的地を音声や思念などで入力した上で扉を開くと、その先が目的地になる。
・カワイソメダル
ハート型のメダルで、これを人や動物につけると、それを見た周囲の人や動物は、付けた者を可哀そうでたまらなくなる。
ドラえもんの説明によれば「一種の実験装置」とのことで、「もしもこんなことがあったら、どんな世界になるか」を体験するためのものである。
・いやなことヒューズ
これをつけていて肉体的および精神的に極端に嫌なことがあると、ヒューズがとぶように使用者を15分間だけ仮死状態にする。使い捨てタイプであり、一回使うと効果がなくなる。
・先取り約束機
トランシーバーに似た形の道具。これに言葉で「後で――するから、――したい」と約束事をすると、その行為に対する結果をその場で実現できる。
・ムードもりあげ楽団
小さい卵形のロボット3体がセットとなっており、それぞれバイオリン、太鼓、トランペットなどの楽器を持っている。この楽団を人に付け回させることで、その場の状況・付けている人の気分に合わせた音楽を演奏し、場のムードを盛り上げる。
・ツーカー錠
現代の薬のカプセルのように、2組で1つの薬。この薬は2人で使う。一人が片方を、もう一人を残りの片方を飲んで使う。そうすると、この2人は「ツー」「カー」の一言で意思疎通が取れる。透明な瓶に複数の薬が収められている。
・タイムカプセル
球形のカプセル。その名の通りタイムカプセルとして使用する。中に入れたものは何でもそのままの姿で何年も保存することができ、例えばアイスクリームでも溶けることも腐敗することもないままで1万年間は保存できる。
任意の生物を消すことのできる、未来の独裁者が開発させた道具。消された人物は最初から存在しなかったことになる(ただし、スイッチを押した本人だけは消された人物のことを覚えている)。実は独裁者を懲らしめるための道具で、消す前の状態に戻すことが可能。なお、ドラえもんはスイッチを押した本人ではないが消された人物のことを覚えており、のび太が「みんな消えてしまえ」と言ってスイッチを押したときにもドラえもんだけは消えていなかった。
・四次元ポケット
ポケットの内側が四次元空間(ワームホール)に繋がっており、無限に物体を収納することができる。
引用元:すべてhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ドラえもんのひみつ道具
どうしてこれらの名前がつけられたか?を考えながら読むと絶対いいですよね。
私個人読み直したくなっています。笑
作中ではこれらの道具があればいいのに。というニュアンスが強いような気がします。
ないゆえに良くないことも良いことも起こる、ような感じです。
6.感想・まとめ
今回は辻村作品の第4段の紹介でした。
当作品に出てくるキャラクターは別の作品でもかなり重要なポジションで登場している印象です。
松永郁也とか。。
別所あきらとは。。
次回もお楽しみにです!